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社長挨拶

将来の飛躍に向けて、「強い経営体質の実現」と「生き残るために進むべき方向の明示」に取り組む。

曙ブレーキグループは、新たに発足した経営体制のもと、2025年度をスタートさせました。大きな変革期の中にある自動車業界にあって、米国の関税問題や米中の貿易摩擦など、当社グループを取り巻く事業環境は不透明さを増しています。

このような中、当社は、2025年度に重点的に取り組むことを「強い経営体質の実現」と「生き残るために進むべき方向の明示」と定めました。一つ目の「強い経営体質の実現」で目指しているのは、外部環境変化に対する従属的経営から自立的経営への転換です。外部環境変化に左右されていては、この先の厳しい事業環境を乗り越えることはできません。この実現のために、まずは「経営の見える化」に取り組んでいます。

当社は、リファイナンス資金の借入契約を締結し、この調達した資金と手元資金とを原資として、事業再生計画で定められた返済期限である2024年6月末までに借入金を完済し、これにより、事業再生計画期間を終えました。しかしながら、これから、我々は生き残りをかけて経営を立て直していかなければなりません。会社が今なぜこのような状況になっているのか、今後どこに向かうべきなのか、そのためには何をしなければならないのか、それらを数値化して明確にし、明らかにしていくのが「経営の見える化」です。これをしっかり行ったうえで、その結果を経営層だけで共有するのではなく、当社グループ全員が理解をしていくことが必要です。この「経営の見える化」を土台として、経営システム・経営力の確立を進めます。

二つ目の「生き残るために進むべき方向の明示」では、当社が生き残るために何をすべきかを明らかにするべく中期経営計画の策定を進めており、可能な限り早期に皆様にお知らせすることを目指しています。自動車業界の大きな変革期の中で、当社グループはどこへ行くべきなのかを見極め、グループ全員、さらにはステークホルダーの皆さま全員と共有した上で、全社一丸となってその方向へ向かっていく。目指しているのは筋肉質な強い会社であり、それを実現するのは社員一人ひとりです。

当社グループは1929年の創業以来ブレーキをつくり続けてきた歴史のある会社です。自動車用のブレーキを中心として、鉄道、産業機械といった、あらゆる動くものを止めるブレーキを世の中に送り出してきました。一朝一夕では築きあげることができない高い技術力を持っています。この技術力を礎に、世界中に安全と安心を提供していきます。

これらの目標の実現とその先の将来の持続的な成長に向け、当社グループはスピードを上げて邁進してまいります。

曙ブレーキ工業株式会社
代表取締役社長 CEO
長岡 宏