物流段階での取り組み
人と環境にやさしい物流の仕組みづくり
曙ブレーキグループでは、部品や製品の輸送における輸送方法(新車格トレーラの導入・共同輸配送検討など)や積載方法(コンテナラウンドユース・モーダルシフトなど)の効率化(DX化の取り組みなど)、環境負荷の低い輸送手段への切り替えなど、CO2排出量削減のためさまざまな取り組みを行っており、物流段階での環境負荷低減に努めています。
安全運転・エコ運転の向上
曙ブレーキグループの運送事業会社であるアロックスではトラック動態管理システムを自社便・協力会社便に導入しています。
トラック動態管理システムとは、各トラックの走行データ(エンジン回転数・車速・加速度・位置情報など)を本社に自動送信し、そのデータや天候・渋滞情報をもとに、運行管理者が各ドライバーに渋滞回避や休憩の指示などを与えることで、安全や環境に配慮した運行と異常時対応に効果を発揮するシステムです。さらに自社便についてはアイドリング時間、急加速、急ブレーキなどの情報からドライバーのエコ運転度を客観的に判定し、ランキング化するなど、エコ運転、安全運転へのモチベーションの向上にも活用しています。物流における省エネ化と合理化に継続して取り組み、安全と環境を守ります。
さまざまな効率化活動により、社員の生産性の向上、エネルギー資源削減による輸送費の削減にも貢献しています。
リアルタイムで映し出されるトラックの位置と交通情報をもとに運行指令を与えるアロックス本社の司令画面
CO2排出量削減効果のあるHybridトラックを導入
物流にともなうエネルギー使用量とCO2排出量
17年度 | 18年度 | 19年度 | 20年度 | 21年度 | 22年度 | 23年度 | |
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総輸送量(万トンキロ) | 4,251 | 4,588 | 4,046 | 3,594 | 3,988 | 3,759 | 3,575 |
エネルギー使用量(原油換算kl) | 993 | 1,026 | 994 | 872 | 928 | 900 | 852 |
CO2 排出量(t-CO2) | 2,537 | 2,732 | 2,648 | 2,324 | 2,472 | 2,397 | 2,267 |
エネルギー消費原単位 | 0.234 | 0.224 | 0.246 | 0.243 | 0.233 | 0.240 | 0.238 |
ドライバーの健康管理
睡眠時無呼吸症候群検査
(パルスオキシメトリー検査)
就寝中の爪下の血中の
酸素濃度と呼吸数を測定
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)などドライバーの体調不良による「健康起因事故」が日本国内で社会問題化しています。
これらの事故の多くは、日常の健康管理が充実していれば防ぐことは十分に可能です。アロックスのドライバーは、健康診断(年2回)に加え、健康面談・SASのスクリーニング検査を行い、生活習慣病の予防に努め、安全・安心運転を常に心がけています。