トップメッセージ
株主の皆様には平素より格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
当社グループを取り巻く事業環境は、世界的なコロナ禍の影響や半導体をはじめとした部品不足による完成車メーカーの減産、原材料価格の高騰、ウクライナ情勢による世界経済への影響など、先行き不透明な状況が続いております。
このような状況下、当社グループは、事業再生計画に沿った事業構造改革の各施策の実行を着実に進めております。国内工場につきましては、昨年から引き続き工場の生産最適化に向けた改善活動を継続しており、特に国内工場間の生産移管では、計画を一部前倒しして進行しております。
当期においては、当社グループの売上高は1,355.0億円(前期比1.1%増)、営業利益は42.4億円(前期は営業損失6.0億円)、経常利益は60.7億円(前期は経常損失18.1億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は41.5億円(前期は119.1億円の損失)となりました。営業利益については、北米や欧州における受注減少による利益の減少はありましたが、日本やアジアにおけるコロナ禍の影響による受注減少からの回復、事業構造改革の一部の施策の効果、固定費の削減、特に日本や北米における人員適正化の効果が大きく寄与しています。
一部製品の定期検査報告における不適切行為再発防止策の進捗につきましては、「全社風土改革委員会」を設置し、同委員会の下、再発防止策の具体的な活動を推進しており、今後も継続して施策を実行してまいります。株主の皆様には多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを改めてお詫び申し上げます。
また、誠に遺憾ではございますが、当期の配当につきましては、事業再生計画の途上であり、財務体質の健全化を目指す中、無配と させていただきますことを重ねて深くお詫び申し上げます。
今後も厳しい事業環境が予想されますが、事業再生計画の達成とその先の成長に向けて、当社グループ一丸となって、不退転の覚悟で取り組んでまいる所存です。
株主の皆様には今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。