トップメッセージ
株主の皆様には平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
2025年2月28日に開催された臨時株主総会とその後の取締役会の決議を経て、代表取締役社長CEOに就任いたしました長岡宏です。まずは皆様に当社グループの業績をご報告申し上げます。
当期における当社グループの業績は、日本・欧州における完成車メーカーの生産量減少、タイにおける自動車ローン審査厳格化による需要の減少などにより、売上高は1,617億円(前期比46億円減)となりました。
利益面では、賃金率上昇による労務費の増加や受注減少の影響があったものの、資材調達・生産性向上などの合理化や販売価格の見直しにより、営業利益は31億円(前期比0.3億円減)となりました。
自動車業界は、米国の関税問題や米中の貿易摩擦など、今後も不透明な状況が続くことが見込まれます。このような中、当社は、2025年度に重点的に取り組むことを「強い経営体質の実現」と「生き残るために進むべき方向の明示」と定めました。一つ目の「強い経営体質の実現」で目指しているのは、外部環境変化に対する従属的経営から自立的経営への転換です。外部環境変化に左右されていては、この先の厳しい事業環境を乗り越えることはできません。この実現のために、まずは「経営の見える化」に取り組んでいます。二つ目の「生き残るために進むべき方向の明示」では、当社が生き残るために何をすべきなのかを明らかにするために中期経営計画の策定を進めており、可能な限り早期に皆様にお知らせすることを目指しています。
当期の配当につきましては、事業再生計画期間が終了したものの、当社は未だ財務体質の健全化を目指す途上であり、内部留保を充実させる必要があることを踏まえ、誠に遺憾ながら無配とさせていただきますことを深くお詫び申し上げます。
株主の皆様には今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。