1. Home > 
  2. サステナビリティ > 
  3. E:環境 > 
  4. 生産段階での取り組み

サステナビリティ メニュー

生産段階での取り組み

CO2排出量と水使用量の削減に向けた取り組み

曙ブレーキグループは、2007年度より省エネルギー・CO2削減プロジェクトを推進しており、各拠点でのCO2排出量削減につながる施設内の設備改善や省エネルギー活動を行っています。また、水使用量低減に向けた管理の重要性から、水使用量の把握と、その低減に向けた活動を重要なテーマとして継続的に取り組んでいます。

2022年度のグローバルでのCO2排出量は、生産量が大幅に増加したなか、全員参加の省エネ活動の展開により前年度比約1千トン減の18万6千t-CO2となりました。また、水使用量は、漏水防止点検活動や排出冷却水の再利用の促進などの展開により、生産量が大幅に増加したなか、前年度比約2万m3減の108万m3となりました。

次年度もCO2排出量や水使用量の削減に向けた取り組みを継続していきます。

CO2排出量と売上高あたりのCO2排出量の推移(グローバル)

図:CO2排出量と売上高あたりのCO2排出量の推移

水使用量と売上高あたりの水使用量の推移(グローバル)

図:水使用量と売上高あたりの水使用量の推移(グローバル)

ゼロエミッションの継続・向上

曙ブレーキグループは、廃棄物ゼロの実現に向けたゼロエミッションを推進し、2004年度までに国内主要拠点において、産業廃棄物埋め立てゼロを達成しています。国内で進めてきたゼロエミッション(定義:直接埋め立てゼロ、単純焼却ゼロ)は、2007年に全拠点で完了し、外部委託による廃砂のセメント原料化など、環境負荷の少ない処理方法でゼロエミッションを継続しています。

曙ブレーキグループは今後も循環型社会の形成に貢献できるよう、リサイクルによる資源の有効活用や、廃棄物の処理コストの削減および処理方法の効率化を探究していきます。また、ゼロエミッションの基本である、Reduce(減らす)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)をさらに進め、ゼロエミッションのレベルアップを図っていきます。

2022年度排出物の内訳(国内主要拠点)

図:2022年度排出物の内訳

2022年度国内主要拠点の排出物の発生量とリサイクル率

図:2022年度国内主要拠点の排出物の発生量とリサイクル率
  • 2007年度に直接埋め立てゼロを達成し継続中

国内主要拠点の排出物の総発生量と売上高あたりの総発生量

図:国内主要拠点の排出物の総発生量と売上高あたりの総発生量
  • ※ 総発生量には有価金属等の有価物を含みます。

SQDC+E*向上活動

2019年度から取り組んでいる、安全と品質を確保しながら納期厳守や原価低減に向けて活動するSQDC活動に、2022年度から「E:環境」を追加してSQDC+E向上活動とし、SDGsやカーボンニュートラルなどの環境面の活動にも力を入れています。各拠点では5ゲン主義に基づき、「C:コスト」につなげる活動のひとつとしてフォロー会を毎月行い、現場からの困りごとを中心とした改善を進めています。一連のプロセスを通して問題解決ができ、また、自発的に業務を遂行できる人財を育成することも活動の狙いのひとつです。

  • * S:Safety 安全、 Q:Quality 品質、 D:Delivery 納期、 C:Cost コスト、 E:Environment 環境

排水処理システムの導入・強化

曙ブレーキグループは排水処理システムを導入・強化し、環境に配慮した生産活動を進めています。

2020年度、広州では、新排水ステーションの導入により厳しい排水基準をクリアし、EIA(環境影響評価機関)による認証を取得しました。また、2021年度には排水出口のオンライン水質監視システムの運用を開始し、さらなる環境維持管理に努めています。

同じく2020年度、蘇州では排水処理管理強化として、水質自動測定器、オンライン排水測定システムの導入、2021年度には排水真空蒸発乾燥装置設置、及び水質調整槽の改造を実施し、法規より厳しい自主基準に準じて管理しています。

人・モノを含めたサスティナビリティを考慮した生産ラインの構築

生産技術部署では、生産設備や治工具に関して、「再利用できる設計」「材料歩留まりの良い設計」「エネルギー消費の少ない設計」「環境負荷を考慮した設計」を目指し、業務を推進しています。

1.自働化による省人

生産ラインの自働化推進に注力しています。将来の人財不足を見据えるとともに、省人による照明や冷暖房等のエネルギー使用量削減に貢献しています。

2.歩留りの良い生産ライン設計

CAEの活用により、加工工程や鋳造工程の材料歩留まり向上に取り組んでいます。また、不良品を造らない、高可動率ラインを構築することでエネルギー使用量削減に取り組んでいます。

直近では、製品付着等による機外への切削液持ち出し削減に拘りを持って取組み、切削液の補充頻度削減と床面への液だれ防止を図り、環境と安全に貢献しています。

3.その他、地道な活動

・アクチュエータ類の電動化や省エネ・高効率機器の選定・採用によるエネルギー使用量の削減
・オンラインでの生産準備支援によるCO2排出量の削減
・高断熱材使用による設備(主に鋳造工程や塗装工程)の省エネ化