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鉄道車両用ブレーキ

akebonoは、新幹線や在来線などの鉄道車両用のブレーキも開発・製造しています。鉄道車両の中でも特に新幹線のディスクブレーキでは国内約50%*のシェアを有しており、海外の新幹線(高速鉄道)でも採用されています。

新幹線ブレーキイメージ

akebonoは、新幹線や在来線などの鉄道車両用のブレーキも開発・製造しています。鉄道車両の中でも特に新幹線のディスクブレーキでは国内約50%*のシェアを有しており、海外の新幹線(高速鉄道)でも採用されています。

akebonoは、日本の鉄道発展に重要な役割を果たしてきました。

1952年、国鉄(現JRグループ)の依頼で研究を開始。合成樹脂ライニングの技術を応用した鉄道車両用耐摩すり板が国鉄に採用され、生産を開始しました。1959年にレジン制輪子、ディスクブレーキライニングが新特急「こだま」「あさかぜ」に採用されて以来、akebonoの製品は、さまざまな鉄道車両に装着されています。

akebonoは、現在、N700系をはじめとした新幹線のディスクブレーキにおいて高いシェアを誇っています。

新幹線用ディスクブレーキ

  • 新幹線用ディスクブレーキフローティングタイプ

    フローティングタイプ

  • 新幹線用ディスクブレーキオポーズドタイプ

    オポーズドタイプ

akebonoのディスクブレーキは、JR東海300系「のぞみ」以降、JR各社の新幹線や、中国および台湾の高速鉄道車両に装着されています。

新幹線用ディスクブレーキは、油圧の力でブレーキライニング(摩擦材)をディスクに押しつけ、車両の速度を制御しています。ひとつの車両には8個から16個のディスクブレーキが装着されており、16両編成の新幹線車両N700系には、大人ひとり分ほどの重さのディスクブレーキが128個も装着されています。

ディスクブレーキには摩擦材の押しつけ方法の違いでフローティングタイプとオポーズドタイプの2つのタイプがあり、akebonoは双方を生産しています。また、akebonoでは、摩擦材も含めて、開発から生産までを社内で行っており、お客様のあらゆるニーズに対応しています。

最高速度300km/hから安全・確実に停止する必要がある新幹線において、akebonoの技術は重要な役割を担っています。

  • *当社調べ

新幹線用ディスクブレーキライニング

新幹線など高速鉄道車両用のディスクブレーキにakebonoのディスクブレーキライニングが装着されています。

ディスクローターという円盤形の金属に、このライニングを両側から押しつけることで摩擦を生じさせ、車両を安全に停止させる仕組みです。

新幹線のライニングは、高速・高負荷に対応できるように、強度が高く、耐熱性・耐摩耗性に優れた焼結合金で製造しており、性能は、社内で保有する高速ダイナモテスターを用いて評価しています。環境負荷の少ない材料での製造と優れた摩擦特性の実現に日々取り組んでいます。

  • 新幹線用ディスクブレーキライニング

新幹線用等面圧ディスクブレーキライニング

JR東日本の新幹線 E5系「はやぶさ」に、新幹線の速度向上ニーズに対応したakebonoの等面圧ディスクブレーキライニングが装着されています。

等面圧ディスクブレーキライニングは、ディスクローターにライニングを均一な力で押しつけることができる機構を備えた、新しいタイプのライニングです。時速300kmを越える高速度から、安定したブレーキ性能を発揮することができます。ライニングには分割した焼結合金を使用。材料には環境負荷の少ない物質を用いています。

akebonoは時代のニーズを先取りし、最善の解決策を提案し続けます。

  • 新型新幹線用等面圧ディスクブレーキライニング

在来線用ディスクブレーキライニング

特急車両や普通車両など、JRや私鉄各社の在来線にもakebonoのディスクブレーキライニングが装着されています。

在来線はブレーキをかける頻度が高いため、ライニングが押しつけられるディスクローターを削ることが少ない合成樹脂(レジン)をベースに製造されています。また、降雪地域向けには、より高負荷に強い焼結合金のブロックを1部組み込むなど、akebono独自の製品を取りそろえ、多様なニーズに対応しています。

  • 在来線用ディスクブレーキライニング

1958年の国鉄特急「こだま」に採用されて以来、時代に適合した環境負荷の少ない材料を用い、耐久性の高い、お客様の要求に合った製品の開発に取り組んでいます。

鉄道車両用制輪子

制輪子は、鉄道車両の車輪の、レールと接する面に押しつけることで減速させる摩擦材です。ひとつの車輪に1個または2個組み込まれており、車輪の表面を清掃する機能ももっています。

円盤状のディスク板を両側から挟み込むディスクブレーキに対し、この種のブレーキは『踏面ブレーキ』と呼ばれています。

  • 鉄道車両用制輪子

制輪子が押しつけられる相手である車輪は、線路の影響を受けやすいため、雨や雪が降り積もるなかでも確実に止める性能が求められます。また在来線はブレーキをかける頻度が高いため、akebonoでは車輪を傷めにくい素材である合成樹脂(レジン)をベースに製造しています。

高速で走る特急や、降雪が多い地域の車両向けには、より高負荷に強く、車輪清掃面にも優れた焼結合金製が適しています。akebonoは国内唯一の焼結合金制輪子メーカーです。さらに合成樹脂と焼結合金のメリットを活かしたハイブリット型など、豊富なラインアップを取りそろえています。

akebonoは、時代に適合した環境負荷の少ない材料を用い、耐久性の高い、お客様の要求に合った製品開発に取り組んでおり、電車・気動車・客車・機関車・貨車などへ、幅広く製品を提供しています。

鉄道用試験機「ブレーキダイナモメーター」が
UIC認証を取得

鉄道用試験機「ブレーキダイナモメーター」

鉄道用試験機「ブレーキダイナモメーター」

akebonoが2019年に導入した鉄道用試験機「ブレーキダイナモメーター」が、2020年7月に鉄道用ディスクブレーキライニングと制輪子の二つのカテゴリーでUIC(国際鉄道連合)の認証を取得しました。

日本でUIC認証を取得したのは当社が初めてで、二つのカテゴリーで取得したのは欧州以外では当社が唯一です。

UIC(国際鉄道連合)は、各国の国有鉄道を主な会員として組織された鉄道の国際機関で、世界から約200の会社・団体が加盟しています。

当社が鉄道ビジネスをグローバルで展開する上で、UIC認証取得は、製品開発のリードタイム短縮や試験費用の大幅削減、さらには外部からの委託試験ビジネスにも貢献しています。

鉄道用試験機「ブレーキダイナモメーター」の主な特徴

1.電気慣性仕様のダイナモメーターであることから、現車と同じような条件で試験ができます。
2.環境槽を設置しており、温度・湿度を一定条件に維持することが可能です。
3.静μ試験を自動で行うことができるので、データ整理や機械作業時間を短縮できます。

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