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あけぼの123(株)

業務概要

清掃業務

曙ブレーキ工業株式会社の本社機能を集約した、埼玉県羽生市にある「Ai-City」の清掃業務を行っています。この業務は、あけぼの123設立当初の2003年10月からスタートしました。Ai-Cityには、本社社屋(ACW)、開発棟(ACS)、福利厚生施設などがあり、これらのトイレや更衣室、会議室、階段などを清掃しています。また、Ai-City内にあるブレーキ博物館「Ai-Museum」を2004年から、グローバル研修センター「Ai-Village」を2012年から、さらにあけぼのFRESHセンターの清掃業務を2018年から継続して実施います。

ブレーキ部品の梱包業務

曙ブレーキグループの運送事業会社である株式会社アロックスより、2008年4月よりブレーキ部品の梱包作業を受託しています。社員が迷わず繰り返し作業が出来るように、アロックスと二人三脚で、継続的な改善や多能工化も積極的に行っています。現在、あけぼの123ラインは7ラインあり、9名の社員が健常者と一緒に勤務しています。現場では、写真の活用や標準作業遵守、ミスを減らす工夫により社員のスキルを高め、仕事の幅を広げることで、モチベーション向上につなげ、曙ブレーキグループの競争力向上へ貢献しています。

名刺制作業務


曙ブレーキグループの社員を対象とした名刺の制作業務を行っています。障がい者の職域拡大として業務を開拓し、2010年10月より開始しました。パソコンでの受注データの確認、校正、プリンターでの印刷、カッティング、袋詰めといった作業を一括して行っています。小ロット(10枚から)、短納期(最短15分)の強みを生かし、さらに2019年から封筒印刷を内製化することができました。

生産管理サポート業務

新たな職域拡大へ向けての継続した取り組みにより、2018年3月からは、アロックスでの梱包業務に加えて、生産管理のサポート業務も行っています。この職域拡大のために従来の作業方法を見直し、照合する文字や数字を大きくする、QRコードリーダーを活用してQRコードを読み込み、正しく読み込めたかどうかの判定結果を分かりやすく表示するなど、改善を繰り返し実施しました。このような業務改善が、新たな業務の開拓と新規の受注獲得に着実につながっています。

活動・取り組み

2021年9月16日に18周年記念を迎えた「あけぼの123」

あけぼの123では、社員の家族が職場を見学する、家族参観日を定期的に開催していましたが、2021年も、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、開催を再検討せざるを得ない状況となりました。

家族参観日は、一生懸命に働いている社員の姿を家族に直接見てもらう、家庭での支援について社員の家族同士が話し合える場、そして会社と家族の二人三脚をより強いものにして、自立に向けたさらなる成長につなげることを目的にスタートし、2007年から9回開催されています。

2021年の会社創立18周年での表彰式は、優秀勤労障害者賞2名、10年勤続賞3名、自分にあげたいで賞を表彰するなど、ささやかな式典を開催しました。今回は、社員の成長の機会として、初めて社員による司会およびアシスタントで進行することができたことが大きな喜びにもなりました。

品質の取り組み - 「星取り表」の活用


品質月間の取り組みとして、「星取り表」の活用を2016年11月から始めました。この取り組みは安全第一・品質第一を実践することを狙いとして、社員一人ひとりに毎日の業務についての振り返り、自己評価をしてもらっています。

まず、不安全行動がないこと、仕事の抜けがないこと、梱包担当者は品質不具合がないことを目標とし、達成すると終礼前に「星取り表」に青シールを貼ることができます。社員は、とても素直に、そして厳しく振り返り、「ここができていなかった。明日は守ろう。」「今日は良かった。」など素直なコメントを口にしながらシールを貼っています。青シールを貼れない日はその理由を書き込み、終礼で共有することで、再発防止につなげています。

1か月間全てに青シールを貼ることができた達成者には、「品質優秀者表彰」として達成賞授与と写真撮影を行い、「愛と夢(アトム)ニュース」にも掲載しています。

コミュ二ケーションの取り組み - 社員面談と余暇活動


あけぼの123では、一人ひとりの個性を理解し合い、その個性を伸ばす場となるコミュ二ケーションが就業定着支援および社員の自立への動機付けにとって非常に重要であると考え、社員面談や余暇活動などに積極的に取り組んでいます。

社員との面談は、毎回テーマを事前に決めて実施しています。社員は、「働くために必要なこと」などの事前に告知されたテーマについて、自分の考えを用紙に記入し、面談時に発表します。家族やグループホームの職員、指導員に相談してまとめる社員も多く、より広いコミュニケーションにつながっています。記入した用紙は、全員で共有し、読み返えすことができるように、事務所休憩室に掲示しています。仕事以外にプライベートな悩み相談も多く、より深いコミュニケーションをとる機会となっています。

また、あけぼの123では、社内行事でのコミュニケーション、さらに曙ブレーキグループ社員との交流も兼ねた余暇活動なども積極的に行っています。社員の誕生日祝いとしてお祝いメッセージと記念品の贈呈、昼食会を兼ねた誕生日会の開催、春にはイチゴ狩り&ティーボール練習試合、秋には梨狩り&ボウリング大会&昼食会を実施するなど、年間に多くの行事を開催しています。また、地域清掃ボランティア、納涼祭、駅伝大会といった曙ブレーキグループの行事への参加や、埼玉県障害者雇用企業交流ティーボール大会への参加など、積極的な活動を行っています。

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、誕生日のお祝いと昼食を兼ねた誕生会(2か月に1回)以外は全て中止としました。

社員が成長する機会の創出として、誕生会の司会を指導員から社員立候補制に変更しました。当初は、戸惑いながらも男女各1名が立候補して楽しい誕生会にしてくれたことで、今ではすでに9名の司会者が決まっています。それぞれの司会者の特徴が出る誕生会となり、司会者本人の気づきや自信につながっていることに喜びが感じられます。

埼玉県障害者雇用優良事業所として認証

あけぼの123は、障害者の雇用やその能力を活かした職場づくりに積極的に取り組んでいることが評価され、2009年に埼玉県障害者雇用優良事業所の認証を受けました。その後も3年間の有効期間ごとに継続し、5期連続で認証を受けています。埼玉県では、県内で障害者雇用に積極的に取り組む事業所を「埼玉県障害者雇用優良事業所」として認証し、その取り組み内容は県のホームページなどを通じて広く紹介されています。認証を受けるためには、要件のひとつである「障害者実雇用率が2.3%以上であること」を達成する必要があります。曙ブレーキグループの障害者雇用率は、2021年1月末現在2.66%となっています。

2020年9月、埼玉県知事公館にて、「埼玉県障害者・高年齢者雇用優良事業所等表彰式」が行われ、社員が埼玉県知事表彰「優秀勤労障害者賞」を受賞し、公益社団法人埼玉県雇用開発協会会長表彰「優秀勤労障害者賞」では2名が受賞いたしました。

同賞は、長年にわたり模範的な職業人として業績を挙げ、職場の同僚などからも信頼されている社員が表彰されるものです。

また、同日、障害者雇用支援月間ポスター原画(絵画・写真)コンテストにおいて、同僚が働く姿を描いた絵画が、独立法人高齢・障害・求職者雇用支援機構より4年連続で理事長奨励賞を受賞しました。

愛と夢(アトム)ニュースを発行

2003年9月の会社設立以来、社員が編集長・副編集長となり、「愛と夢(アトム)ニュース」を発行しています。あけぼの123、そして社員と障害者雇用についてより理解していただくことを目的として毎月2号ずつ継続して発行し、2021年1月末で470号を超えました。

できあがったニュースは、曙ブレーキのコミュニティー広場でもある「ワクワクステーション」にも掲示しています。

社員から、家庭に持ち帰り保護者と共有したいとのリクエストも増え、編集長・副編集長のやる気と編集レベルのアップにつながっています。

多様化が求められる中で働きやすい環境づくり

社員と指導員が二人三脚で共に成長する機会の創出として、「ACWキレイプロジェクト」を立ち上げ、しつこい汚れ箇所を集中的に清掃したり、社員が日々活用している手順書をさらに分かりやすくする改訂を、社員の提案を反映して実施しています。 今回の全員参加での、1年の振り返りと次の成長への動機づけを目的とするテーマ発表会では、「今年、うれしかったこと!」「来年、挑戦したいこと!」をテーマとしました。

共有された発表内容は、社員同士、社員と指導員のコミュニケーションを深め、挑戦目標へのフォローアップにつなげることができています。

指導員の働きやすい環境づくりとしての人財育成は、指導員リーダー制を導入し、現在2名が登用されました。人事制度では、2018年に導入した退職金制度の見直しに加え、シニアパートナープランの見直しも実施、会社創立以来、初めてとなる育児休職制度活用者が、職場復帰しやすい環境整備も進めています。