長周期地震動用感震器


長周期地震動用感震器は、マイクロマシニング(半導体微細加工)技術による自動車用の静電容量型加速度センサーを利用し地盤面の振動を検知するもので、振動のなかでも周期の長い揺れ(長周期地震動)を検知することができます。
長周期地震動は数秒から十数秒の周期で非常にゆっくりと揺れ、石油タンクや高層建物などがこの揺れに共振し大きく揺れることによって大きな被害を引き起こす恐れがあります。このような長周期地震動を検知することができる「感震器」により、石油タンク、高速道路や鉄道の長大橋梁、超高層ビルのエレベーターなどの地震被害防止に貢献することができます。
本システムは、地震発生時の地震加速度波形を演算処理することによって得られた長周期SI値または加速度値が設定閾値を超えた場合に、表示・操作部ユニットでブザーおよびランプによる警報を発報し、外部機器に対して接点信号を出力します。
項目 | 仕様 |
---|---|
振動検出軸 | 水平2方向 |
加速度センサー
(静電容量式) |
測定範囲:2000gal
電圧感度:1mV/gal 応答周波数:DC~30Hz(-3dB) |
データ転送方法 | CAN(Controller Area Network)通信 |
地震波形記録 | 5分間のデータを5回分
記録データ形式:CSV形式 |
日付機能 | 内蔵時計 年/月/日/時/分/秒 |
入出力 | 無電圧接点信号(各1個) |
電源 | AC100V±10% 50/60Hz ※システムはDC12Vで駆動 |
使用温度範囲 | -10~50℃ |
寸法(突起物含まず)、重量 | センサーユニット:140×82.2×100(W×H×Dmm)、約1.1Kg
本体部ユニット:410×90×75(W×H×Dmm)、約2.2Kg 表示・操作部ユニット:445×75×50(W×H×Dmm)、約1.1Kg |