2013年02月26日
曙ブレーキ、マクラーレンの超高性能ロードカー『P1™』にブレーキシステムを提供 高性能量販車向けビジネスを本格展開
曙ブレーキ工業株式会社(代表取締役社長:信元久隆 本店:東京都中央区 本社:埼玉県羽生市)は、マクラーレンの超高性能ロードカー『P1TM』にブレーキキャリパー、ブレーキパッドおよびブレーキディスクを含むブレーキシステムを提供することになりました。
当社は2007年よりF1のボーダフォン・マクラーレン・メルセデスと協力関係を結び、世界最高峰のモータースポーツにおいてブレーキ技術の開発と精錬を重ねてきました。徹底した軽量化と高剛性、優れた冷却性、常に高い信頼性と安定した性能を実現するため、構造、材料、表面処理などすべてにこだわりを持って取り組んでおり、2011年にはマクラーレンのFIA GTシリーズのレース専用カー『MP4-12C GT3』にも当社のブレーキシステムが採用されました。
『P1TM』には、F1やGT3などのモータースポーツで培った技術を基に、ロードカーでは当社にとって初となる新型のカーボンセラミックディスクが搭載されます。従来のカーボンセラミックより強く、放熱性に優れており、非常に高い制動性と冷却性能を実現しました。当ブレーキシステムを大幅に軽量化するとともに、カーボンセラミックディスクには、『P1TM』専用の特殊な表面加工をすることで美しい鏡面に仕上げています。また、ディスクブレーキキャリパーにはマクラーレンと当社のパートナーシップの象徴として両社のロゴが施されています。
当社が昨年発表した中期経営計画「akebono New Frontier 30-2013」では、重点施策のひとつとして「将来に向けた技術の差別化」を掲げ、高性能量販車向けブレーキビジネスの立ち上げに向けて準備してまいりました。この度の『P1TM』へのブレーキシステムの提供はその第一弾であり、今後高性能量販車向けビジネスを本格的に開始し、更なるビジネス拡大を目指します。
なお、『P1TM』のより詳しい情報は、2013年3月5日の第83回ジュネーブモーターショーのプレスデーに発表される予定です。